(ストーリー)

世界最高花見司令官は、度重なる異常気象にしびれを切らしていた。

「愚かなる人類どもよ……人類に花見をする以上のどのような存在価値があろうか。人間はすべからく花見をするためにその生命のすべてを奉げなければならないというのに……最近の人間は異常気象にかまけ、花見をすることを怠っている。」

「我々は……人間に花見をすることを啓蒙しなければならない。それが花見の塔最高責任者たる私の責務……」

花見の塔。

かつて花見によって一大勢力を築いた花見の塔は、いまや滅亡の危機に瀕していた。花見モラルの低下、工業化の進行による花見奨励地の減少。異常気象による花見時期の縮減……かつての栄華はもはや見る影もない……

その花見の塔を統括する世界最高司令官は、花見勢力にとって絶望的な現状を打ち破るために、とあるプロジェクトを進行していた。

「世界的に花見を啓蒙する。そのために……各地から選りすぐりのエージェントたちを集めた。彼らを世界各国を巡らせながら他のエージェントと花見による対決をさせることで、一時的ながら世界各地に花が満ちることになる。そうすれば……花見の失われた灰色の精神を持つ現代人どもにも……花見の素晴らしさを取り戻せる日が来るはずだ……」

そうして集められたエージェントたちが、今ここに集結した……

というストーリーを今考えましたがそういうストーリーはありません。